お客様が終わった後、私は一人でシャワーを浴びた。
まだ下腹部の違和感は続いていた。
シャワーでアナルを流そうとしたけれど、痛みでどうしようもない。
出すことができない違和感は消えなかった。

黒澤の所に迎う駅で電車を待つ。
疲れているのに脳は冴えていた。。
確かめては貰えないなら報告をしなければ。。
音を立てて壊れてしまった何かを、考えずにおこうと思った。。
黒澤が欲しいのは事実。
『アナルにだされそうだったからやめました』
と言ったとしても言葉遊びだと言われたら何も言えない。。。
思うままに使われて玩具にされるのが楽しいならば。。。

もう戻れないのだと思った。。
同じ事を繰り返しているつもりが、私は知らない間にそうでない所にまで来てしまったのだと自覚した。。。

もう戻れない。。

涙が溢れた。流れる涙とは逆に私は笑った。。声を出して笑った。。

戻れない。。

持って来た小説に意識を移す。
頭の切替えが必要だった。。

ほてった身体が次第に夜風で冷たくなった。