デリヘルに初めて行った時、
ぼろぼろにささくれた私は黒澤にわめき散らした。

「黒澤さんひどい。私がどうなってもいいんだっ。」

電話の向こうで黒澤はどうする事もできずにいた。

そして黒澤は、ゆっくりと
「俺の性癖がさせている事だ。
お前がどうなってもいいとは思ってない」
と言った。

たくさんの言葉を持たない黒澤の、絞り出す声は、その時の精一杯だったのだと。。

それからはデリヘルの後、
そのまま逢いに行く様になった。。

ぼろぼろになった私が面白い。。
それを使うのが面白い。。

そして私が受けるリスクを、黒澤もそのまま受けるつもりなのだろう。。。

黒澤の覚悟は私の覚悟。。

変態な二人の異常な繋り。。。

黒澤の思惑は、やっぱりさっぱりわからないのだけれど。。。