遠い遠い昔話。
まだ、セーラー服を着ている頃。
被虐の妄想の中でオナニーをする私もいたけれど、
純粋に誰かを求める私もいた。
それは二つに分かれる様に私の中で存在した。
キスやSEXに至るまでは、それまでにお付き合いした人と経験してた。
でも、私の中でSEXは特別なもので、
どろどろとした男女の肉欲とは離れたところに、置いておきたかったのかもしれない。。。
私は一線を越えることはできないでいた。
そうしてるうちに、ある人に
恋をして、その人を好きになって、この人とならと思った。
一回り以上も歳の違う人。
憧れと、トキメキ。。。大人なその人がとても素敵に思えた。。
家庭のあるその人は、私の思いを受け止めてくれたように思えた。
約束の日に、
居酒屋でご飯を食べて、
ホテルに向かう。
周りの人に、高校生だとは知られないように、
精一杯のおしゃれをして行ったように思う。
性欲がそんなきれいな物でないことを知りながら、
どこか、自分だけは違うと、夢見ていた。。
私はその時を、崇高に夢見ていた。。。
ホテルは、
思い描いていた様な、海の見えるホテルではなく、
寂れた、連れ込み宿のような。。。
タバコとカビのようななんともいえない匂いがした。
置いてあるものは、なんだか凄く赤く。。
布団も、照明も、赤かった。。。
シャワーを済ませたその人は、ホテルの浴衣を着ていた。
ベットに固まったまま私は動けずにいた。
「舐めて」
と言われて、。。。
もう、一瞬で全てを後悔した。
舐めることなどできるはずがない。
そそり立つそれを見たのも初めてだった。。
驚き戸惑いと恐怖。。。
何故あの時に逃げて帰らなかったんだろう。。。
真夜中一人で帰ることが出来なかったからだろうか?
上になり足を開かれた。
頭の中で、ずっと
こんなはずじゃない。。こんなはずじゃない。。。
その人の吐く、酒臭い息に眩暈がしながら、
こんなはずじゃないとずっとずっと思った。
私は泣いていたんだろうか。。。?
オナニーはしても、ま○こに何か入れたことはなかった。
妄想でクリをいじるだけ。
そんなま○こに、
愛撫をするわけでもなく、
その人は、いきり立ったモノを、
そのまま突っ込んだ。
メリメリと音を立てて、
私のま○こは裂けた。。。
アクロバットの様な、体位さえ変えて、
ち○ぽを擦れば、それで女が満足すると思っている人。。。
抵抗する力も無く、
ただ、突かれ、上に乗せられて。。。
射精はしたのだろうか?
覚えているのは
あの赤いホテルと、
ホテルの匂いと、
酒臭い息。。。
あの人の言った言葉。。。
終わった後、逃げるように風呂に行き、
風呂で吐いた。。。
泣いた。。。
服を着て、「もう帰りたい」
と言ったら、
その人は、満足そうに、
「後に残さないように。忘れなさいね」
と言った。
夢は、粉々に壊れてしまった。。。
後悔とはこういうことだと思った。
自分がしたこと。
家に戻っても吐き続け、
裂けたま○こは一ヶ月血が止まらなかった。
母にも言えず、
痛いま○こは傷ついた気持ちに拍車をかけた。
被虐嗜好だったら。。。大丈夫だったのではないだろうか。。。?
気持ちが壊れて、戻れなかった。
生理は止まり、
男の人に近寄れなくなった。
近づいてくると、気分が悪くなった。
しばらくそんなときが過ぎ、
SEXはどうでもいいものになった。
したければすればいい。。
私はサセ子と呼ばれた。
どうでもいい。。。
それでも、ち○ぽを入れられると、
痛みで体が逃げてしまう。
挿入は出来ても、ちゃんとSEXは出来なかった。
出来ないことは噂にはならない。
「やれるぞ」
は、すぐに広まる。。。
いらないSEXという行為。
誰かを感じるために、抱かれても、抱かれても、
苦痛でしかない。。。
好きな人が出来たとき、それは、コンプレックスになった。
感じられない。。嫌いなSEX。。。
逝けない体。。
使えないま○こ。
入れてしばらくすると、カラカラになってしまう。。
逝く振りをして、早く終わることだけを望む時間。。。
「最初が悪かったからだ」と黒澤は怒る。
私はばかげたと事をして、こうなったことを後悔する。
私を気持ちよくしてくれようとする人には申し訳ないと思って過ごした。。
あのことが無かったら、
たぶん変わっていたのだろう。。全てが。。。
遠い昔話。。
それでもはっきりと思い出せる部分がある。。。
消したい記憶。消せない記憶。。。
「それが無かったら、今のお前はいないだろう」
そうかもしれない。。
黒澤に辿り着くためだったのなら、
納得できる。。
必要なことだったのだろう。。。
ただ、やはり、
耐久性のいい、使えるま○こに。。
なりたいと思う。。。
きっともう遅いのだけれど。
願望はそれだけ。。。