それは人として外れる事はなく
時には泣きながら抗議する事もあり。。
それでも黒澤が決めてしまう基準は黒澤の中では変らない。
でも一貫性はない。
日替わり、時替わり、日和替わり。。
私が考えても無駄なのだ。
そしてまた、その黒澤の決める基準にたくさん救われて時を過ごしていたりする。。
黒澤と私宛てに貸出し希望のメールを頂いた。
こんなモノを使いたいと思われる奇特な方が時々いらっしゃる。
黒澤に報告して待つ。
黒澤は今の所、風俗店の名前は誰にも教える気はないらしい。。
問い合わせにはお断りメールを出す。。
黒澤が良ければいい。
ほんとに全てがそうなってしまった。。
そして私は、黒澤の言う事だけ、聞く様になってしまった。。
いつからだろう。
いつまでだろう。。
女として扱ってもらい、まるでお姫様の様に大切にしてもらった人の言う事など聞かなかったのに。。
黒澤は自分をSだと言わない。。
自分が何者かをずっと探して来た私は、もう自分が何者なのかなど悩まなくなっていた。
黒澤が良ければそれでいい。。
基準は混沌。。
黒澤の気紛れ。。。