「あほか。冗談でそんな事言えるか」
私はやっぱり甘かった。。。
前に黒澤が好きなタイプの人がお客さんで来て、
その人のメルアドを聞かなかったことを叱られた。。
それでも、その時、黒澤は私を本当にその人の元へ、
行かせる気はないのだろうと思った。。
その人が本気で私を欲しがっているのかを試しているのだと思った。
だから。。今度はちゃんと聞いてきた。
私の中で、私を欲しいという人のメルアドを聞いてくることが役割だった。。。
黒澤に使われている間も、
ただ、言ってるだけだと信じたかった。
そう、信じたかったのだ。。。
やっぱり、私は甘かった。
なにも、わかっていない。。。
黒澤が、何を考えているのかもわからない。。。
外を見て、唇を噛んだ。。。
「デリヘルでのプロフは嘘ですが、それはお客様もわかっていると思います。
それでも、あの、お客様の愛人になると、あの人を騙す事になります。。。それは、駄目です。。。」
途切れ途切れに、伝えた。。
「いいんだ。嘘を吐かせるのは俺。お前が嘘を吐く訳じゃない」
「でも。。」
「じいさんの慰み物になって来い」
沈黙の時間。。。
「楽しいですか。。。?」
「あぁ、ワクワクする」
黒澤は楽しそうだった。。。